明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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「熱海」土石流災害は「人災」かもしれません!

 100年に一度の大雨に見舞われた熱海市では、伊豆山地区で大規模な土石流が発生。熱海特有の急坂を大量の土砂が猛烈な勢いで流れ落ちる映像が報じられましたが、その凄まじい勢いに戦慄しました。実際に目撃した付近の住人によれば、ドーンという爆音が複数回起こり、同時にまるでフィルムを早回ししたかのような濁流が家屋や木材などとともに滑り落ちてきたといいます。静岡県の発表では、少なくとも130棟以上の家屋が被害を受け、現時点での行方不明者は20名にのぼります。

 

 

 当時の熱海市は豪雨が長時間にわたり降り続く線状降水帯にあたり、3日未明頃からは雨が強まったり弱まったりしながらほぼ一昼夜続きました。1時間あたりの雨量は大災害に見舞われた伊豆山付近で27ミリを超えていました。1時間に50ミリを超える雨量では恐怖を感じるほどだそうですが、今回はそこまでの強雨ではなかったものの、大量の雨水に斜面の地盤が持ちこたえられず、一気に滑り落ちた模様です。

 

 

 その後も雨は上がらず、時折小規模な土砂崩れが発生するため二次被害の恐れがあり、救助作業はなかなか捗りません。一刻も早く行方不明者の捜索が進むことを祈るのみです。

 

 

常態化する「異常気象」

 

 

 ここ数年来、毎年のように10年、20年、50年、そして今回の100年に一度の降雨という表現を目にするようになりました。観測が始まって以来最大の積雪とか強風などです。つまり、従来の気象データを優に超えるような現象が毎年起きているわけです。まさに地球規模で異常気象が起こっているという他ありません、

 

 

 勢いを増す一方の台風、世界中で常に起きている干ばつ被害、「鳥インフルエンザ」のヒトへの感染、そして「新型コロナウィルス」。”異常”という表現を用いることさえ躊躇したくなるほど、もはや”日常的”に起こっている、あらゆる異常現象。人類に明るい未来はもはや期待できないのでしょうか。

 

 

 「COVID-19」にしても、戦後最悪の事態と言われていますが、次々と変異していき、その都度、感染力の増している「新型コロナウィルス」は戦後最悪どころか、もしかすると”世界の終わり”へと人類を誘う「悪魔」なのかもしれません。

 

 

 静岡県の難波喬司副知事は伊豆山地区の土石流災害現場を視察後、土石流の発生と逢初川上流部の山林開発との関係について「開発の影響は正直に言ってあると思う。現場で見ているので、原因はかなり分かってきている」と述べました。土石流は自然災害には違いありませんが、それを引き起こした原因は「人災」である可能性を示唆したのです。

 

 

 人災、人災、人災。いつも災害や大事故の裏には、この2文字が絡んでいます。「COVID-19」もやはり”人災”の疑いを拭いきれません。その”犯人”が誰なのかは先刻ご承知のことと思います。私たちのこの大切な地球上で起きている「異常」は地域紛争や戦争も含めてすべて「私たち自身」がその原因を作っているのです。言い換えれば、人類が自ら破滅を求めているのです。

 

 

 「ハルマゲドン」は聖書の一節にあるだけではありません。映画版『アルマゲドン』では、地球に衝突する小惑星の危機を勇敢なる宇宙飛行士たちが救うというハッピーエンドが用意されていましたが、小惑星が地球への軌道に乗らなくても、「人災」により滅び去る運命にあると言えるでしょう。

 

 

「人災」

 

 

 いよいよ「東京オリンピック」の開幕日が目前に迫ってきました。もはやこのカウントダウンを止める手立てはありません。これまでに「五輪反対」の政治家や有識者の中には、感染が収束しないままに五輪開催に走れば、日本は滅亡すると発言した市長もいました。大手IT企業社長は(五輪開催は)自殺行為だとまで言い切りました。

 一方、「五輪反対」論者に対して、「反日」呼ばわりする大物政治家もいます。反日論者は某新聞社を始めいくらでもいますから、別段驚きはしませんが、果たして「滅亡」するのかどうかと問われれば、まだそこまでの事態には至っていないと答えるべきでしょう。


 

 小松左京の『日本沈没』ではありませんが、日本という一大国家が「五輪」を開催したからといって滅亡するとは思えません。でもいつの日か、そう遠くない未来に、日本国が滅亡することは大いにあり得るのではないでしょうか。

 滅亡する原因は多種多様あることでしょう。自然災害的な要因では首都圏で直下型大地震が起こること。SF的には『アルマゲドン』のような小惑星の衝突。最も実際的なリスクが高いのが、中国が領海侵犯を繰り返す尖閣諸島。韓国が日本固有の領土であることに何ら疑問の余地もないにもかかわらず実効支配する竹島。これらの地域で何か突発的な出来事が起こり、戦争に発展する可能性は大きい。

 

 

 静岡県の難波喬司副知事の言のように、伊豆山地区の土石流災害の原因が森林伐採にあったとしたら、今回の大惨事は「人災」によるものに他なりません。原因の究明は救助活動が済んだ後に徹底的に行われることでしょう。

 「人災」は今回の熱海市の土石流災害だけではありません。この地球上で起きている「カタストロフィ」のほぼすべてが「人災」によるものであると言っても過言ではないのです。