明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

うつの人は特にご用心を!「秋の気管支炎」

 暑さ寒さも彼岸までといいますが、それにしても今年の夏は猛暑日続きでしたね。暑い夏もようやく秋へと変わり、そろそろ衣替えの時期になりました。皆さんも秋を迎える心と体の準備はもう整いましたか。

 

 季節の変わり目には何かと体調を崩しがちの方も多く、気温差で風邪にやられる患者さんが急増するそうです。実は、私も季節の変わり目に風邪をひいてしまい、かかりつけの内科クリニックを受診することとなりました。

 

 待合室にはそこここからコホン、コホンと咳き込むこむ患者さんがいて、自分と似たような症状の方が多いことに驚きました。

 

 診察していただいた結果は、やはり風邪でしたが、私の場合、気管支が弱いため、やや気管支が狭窄する症状がみられるとのことでした。また、気管支炎。実は数年に一度は風邪にかかると気管支炎も併発することがあります。幸いにも、喘息ほどの重い病状ではないので、通常の喉の炎症を抑える薬と気管支拡張剤を処方されました。

 

 気管支炎や喘息を発症した経験のある方ならば、おわかりでしょうけれど、夜、ベッドに横になろうとすると咳が止まらなくなり、ヒーヒー、ゼイゼイという呼吸音がして、呼吸困難に陥ることさえあるのです。気管支拡張剤は重症になる前に、気管支を拡げて呼吸をしやすくする薬です。この薬を処方されると喘息で苦しい思いをしたことのある方ならば、少し安心されるのではないでしょうか。特効薬ではありませんが、重症化する前にこの薬で何とか発作を抑えることが出来れば、大丈夫です。

 

 うつ病になってからは、私は精神的なストレスからか気管支炎になりやすくなったように感じます。実際、喘息はストレスが遠因となるケースもあります。うつ病の方にとっては、季節の変わり目である今の時期には十分に注意しなければいけません。むろん、ストレスだけで発症するわけではなく、ハウスダスト等いろいろなアレルギー物質が原因だったりするのですが、精神的な負荷が掛かるような状況に置かれることで心が常にストレス状態となり、そのことが引き金となって喘息や気管支炎を発症する恐れがあります。

 

 うつの方はストレスには人一倍、過敏ですから、やはりこの初秋の頃には、なるべくストレスを感じないように心掛けることが肝要です。

 

 とはいえ、どうすればストレスを感じないようにできるのか、なかなか難しい問題です。でもそんなに難しく考えることはないのです。ストレスを感じたら、それを解消できる方法を考えればいいのです。

 

 喘息におびえながら過ごすかわりに、秋という季節を思いっきり楽しんじゃうのです。秋と言えば、味覚の秋です。松茸、栗ご飯、秋刀魚の塩焼き、等々、今すぐにでも食べたくなる美味しい食べ物がたくさんありますね。そうした秋味を堪能できるメニューを考えるだけでもストレス発散になりますよ。スーパーであれこれ秋の献立を思い浮かべながら、食材を吟味するのも楽しみです。

 

 気の置けない友人を誘って、どこかの和食屋さんで旬の味覚の料理をいただくのもいいですね。秋刀魚の塩焼きは自宅で出来ますが、如何せん、煙がかなり出るのでキッチンが魚臭くなるのが難点ですが、お店でいただくのならば、そんな心配は無用です。ちょっと奮発して松茸の土瓶蒸しなどをい召し上がれば、申し分ありませんね。料理と一緒に辛口の日本酒などがあればなお言うことなしです。

 

 和食屋さんといってもなだ万やら吉兆やらの高級店に行くのはちと懐事情が許さないというのであれば、居酒屋でも十分に美味しい旬の料理が手軽に味わえます。私はもちろん、もっぱら居酒屋専門です。居酒屋さんはそれぞれ工夫を凝らしたメニューを用意していて、美味しい食材なら仕入れが多少高くてもお客さんに喜んでもらおうと、頑張るものです。味覚の秋に敏感な方ならそうした居酒屋さんご主人の心意気で出してくれる旬の肴の数々を堪能しない手はありません。高くて美味しいのは当たり前でも、安くて美味しいのは必ずしも当たり前ではないと思うのです。秋こそ、居酒屋さんで新鮮な料理の数々を楽しもうではありませんか。

 

 たまには贅沢をしてみるのもいいでしょう。ホテルのレストランや有名なレストランを予約して、高級店らしい手の込んだ料理の数々を味わってみるのも後々話のタネにもなりますし、値段は張ってもそれだけの価値を見いだせれば、決して贅沢過ぎるとは思いません。初めてのお店でよくわからない時や、お店選びで迷った時には、一休ドットコムであらかじめ情報を仕入れてから、予約するのも失敗のないやり方です。予約特典などを用意している店もあり、お得に利用できるので、とくにお勧めです。

 

 秋は味覚ばかりではありません。旅行するには最適の季節でもあります。暦をご覧になればおわかりのように、9月、10月には敬老の日秋分の日、体育の日と祝日が多い。今年は幸運なことにそれらの祝日が曜日の関係ですべて三連休になります。このチャンスを逃す手はありません。

 

 一泊二日、二泊三日でも行かれる近場の温泉などを訪れるのは如何ですか。東京近郊ならば箱根、伊豆がまず候補にあがるでしょうし、ちょっと足を延して長野あたりで紅葉を 楽しむのもいいでしょう。10月中旬に紅葉の名所を巡るツアーに参加すれば、切符や宿の手配をせずに済み、楽ちんですね。

 

 美味しい旬の味覚を楽しもうと計画したり、お友達と紅葉や温泉地を訪れる旅に出るのもまさにグッドアイデアです。部屋に閉じこもっていないで、積極的に秋そのものを楽しんじゃおうという心構えでいれば、ストレスなどすっかり吹き飛ぶことでしょう。