明日を元気に生きるための「心の処方箋」

頑張り過ぎて疲れたあなた、心を痛めたあなたへ。言葉の癒しを実感して下さい

うつ気分を癒してくれる「冬コート」の温もり

 立冬が過ぎて暦の上だけではなく、頬に当たる空気も冷たく感じるようになりました。いよいよ冬本番ですね。アクティブ派はスキーやスノーボードなどウィンタースポーツの季節が到来したと張り切っていらっしゃることでしょう。インドア派は暖かい部屋で読書を楽しんだり、音楽を聴いて過ごそうと考えている方も多いのではないでしょうか。それはそれで楽しいかもしれませんが、せっかく本格的な冬がやってきたのですから、思いっきり冬の季節感を味わうことをお勧めしたいと思います。

 

 

コートを着て外出しよう

 

 

 冬が苦手という方も中にはいらっしゃるかもしれません。冬は寒くて体が縮こまってしまいがちです。これからは日々、朝晩の冷え込みが厳しくなるのは仕方がありません。それが冬という季節なのですから。では縮こまらないで、寒い冬を元気に過ごすにはどうすれば良いのでしょうか。

 

 

 それにはとっておきの方法があります。厚手のコートを着てしまえばいいのです。何だ、そんなことかと思われるかもしれませんが、デパートやレストラン、通勤電車の車内では、コートを着る必要がないほど空調が効いています。それで勢い、会社員は出勤時にコートも着ないで、平気な顔をしています。でも本当は駅のホームで電車を待つ間や、会社から一歩外に出れば、コートなしでは風邪をひいてしまいます。年寄りの冷や水ではありませんが、サラリーマンの冷や水もほどほどにしましょう。

 

 

 地球温暖化のせいなのかどうかはわかりませんが、確かに都会では冬でもコートを着用しない人々が大勢見られます。寒さの厳しい地方では、当然ながら、冬には完全防備の防寒ルックに身を固めます。積雪のある地域では、靴底に滑り止めを付けるのが常識です。冬には冬の寒さに見合う服装をするのがいいに決まっています。

 

 

 コートを着ずに、薄い生地のスーツ姿で肩をすくめる姿はあまり格好のいいものではありません。寒くなったら、それなりの暖かい服装に切り替えましょう。十一月、十二月をコートなしで過ごされる方も、今年は厚手のコートを下ろしてしっかりと冬支度で街へ出ましょう。いつもの背抜きのスーツとは違い、たっぷりとした厚手のコートを着込めば、その暖かさに驚かれるはずです。

 

 

心も暖かくしよう

 

 

 この冬で最初にコートを着た日には、何だか心まで温かくなるような気がします。厚手のコートをしっかり着込んで、街に飛び出しましょう。朝晩の冷えた空気も何のその、コートの襟を立てて歩けば、ちっとも寒く感じません。体が冷えると心まで冷えてしまいます。うつ気分がまた頭をもたげてくるのも、そういう時です。だからこそ、うつの方には是非ともコートを着ることをお勧めしたいのです。

 

 

 丈の短いコートが流行っていますが、お尻が隠れないような丈では、せっかくのコートの威力も半減してしまいます。ひざ下まであるロングコートでなくてもいいですから、せめてお尻の隠れるくらいの丈のものにしましょう。

 

 

 十年ほど前にコートを新調した時に、ハリスツイードのロングコートを選びました。ハリスツイードスコットランドで生産される生地で、彼の地のような緯度の高い寒い地方の気候に見合ったものです。固い生地で出来ているので、羊飼いにでもやれそうな気になります。ただし、ひざ下まであるロング丈なので、ちょっと今の流行からは外れてしまいました。

 

 

 そこで数年前に今度はPコートを購入しました。もともとPコートは英国海軍の艦上用の軍服だったもので、厚い丈夫なウールで作られています。ダブルのスタイルで襟が大きく、海上からの横殴りの風にも耐えられるように、頑丈に出来ています。

 

 

 Pコートも最近の物は丈の極端に短い、お尻が出てしまうようなものが多いのですが、私が選んだのは、伝統的な長い丈のコートです。襟が大きいダブルのコートは個人的になかなか格好がいいと思っています。ただし、厚手の生地で出来ているため、非常に重たいのが玉に瑕なのです。Pコートを着るともともと体重オーバー気味の私はますます体が重たく感じてしまうのです。

 

 

 英国海軍が海上で着用するようなコートですから、まさにヘビーデューティそのものです。でも軟弱な一般ピープルにはちょっと重たすぎますね。それで、今度は長めの丈のダウンジャケットにしました。Pコートからダウンジャケットにしたら、その軽いことといったら、拍子抜けしそうになりました。でも暖かさはPコート以上です。やはり軽くて暖かいダウンが一番快適に着られますね。

 

 

木枯らしが待ち遠しい

 

 

 では、さっそくあなたのお気に入りのコートを着て、表に出てみましょう。するとどうでしょう。これまで寒くて縮こまりがちの体が伸び伸びとして、心まで温められるようです。さらにマフラーと手袋をすれば完璧です。寒い冬には寒いなりに暖かい服装で過ごした方がいいに決まっています。

 

 

 寒い冬に見合った暖かい装いで街を歩けば、木枯らし一号だろうが二号だろうが、まったく気にならないはずです。木枯らしが吹き始める前に、先手を打ってあなた自身が”冬支度”を済ませてしまいましょう。コートも着ないで肩をすくめて寒そうにしている人々を横目で見ながら、あなただけ春のようにポカポカに暖かいのです。ちょっとした優越感に浸れます。木枯らしが吹き始める日が待ち遠しく感じられるかもしれません。