明日を元気に生きるための「心の処方箋」

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「年末ジャンボ宝くじ」当選を夢見る人々へ

 十一月の末ともなると、そろそろ年末のことが頭をよぎり始めます。毎年必ずやってくる師走の喧騒。うつの方にとっては、この時期には注意が必要です。周囲が慌ただしくなると、うつの方は自分だけが取り残されたような気持ちになり、孤独感や焦燥感に苛まれる恐れがあるからです。焦りは禁物です。あくまでもマイペースを保つようにしましょう。年末なんて当たり前ですが、毎年のことなのですから、どうってことはないのです。ただ周囲の人々が師走らしく動き回るだけのことです。それよりも、年末にひとつ夢を見ると言うのは如何ですか。「年末ジャンボ宝くじ」で、見事10億円を引き当てようではありませんか。師走を忘れるにはもってこいの夢です。

 

 

高額当選者の所作

 

 

 宝くじの評論家というか専門家の方もいるそうです。どんな分野にもその道のエキスパートはいるものですが、まさか宝くじのエキスパートは、毎回、一等賞を引き当てられるのでしょうか。もしそうならば、その方はいつまでも評論家などという看板を背負う必要もありませんよね。大金持ちになって、優雅なセレブライフを満喫しているはずですから。でもそういう話はあまり聞いたことがありません。多少は人よりもくじ運があるのかもしれませんが、それではセレブには程遠いでしょう。

 

 

 年末ジャンボのみならず、誰もが宝くじで1億円が当たればいいいいなあと、夢想したことがあるはずです。そしてもし宝くじで一等賞を引き当てたら、会社なんてすぐに辞めてやるのに、というセリフが続きます。確かに、一等が当たる人はいるのでしょう。でも当然、滅多にそういう人にはお目に掛かれません。もっとも、3億だ5億円だと超高額当選金を手にした人は、決して、人前でぺらぺらとしゃべるはずもありません。もしご近所の方が、理由も告げずに、急にどこかへ引っ越していったら、その方は高額賞金を手中に収めたのかもしれません。

 

 

 とにかく当選した人は決して人前で自慢したりはしないものです。高額当選者には、銀行がこっそりと奥の部屋に通して、今後の注意点などが書かれたパンフレットを手渡すそうです。そこには、お金が入ったからといって、急に家を建て替えたり、高級車を購入したりすると、目立つので慎みましょう。急に金遣いが荒くなると、周囲の人に気付かれる恐れがあります、などという注意書きが載っているそうです。

 

 

 もちろん私にはそっと銀行の奥の部屋へ通されて、その手の注意書きを手渡された経験はありませんので、詳細はわかりません。でもそのパンフレットに恐らく書かれているであろう、注意すべきポイントについては、大体想像がつきます。確かに、中古車から某ドイツ製の高級セダンや某イタリア製の有名スポーツカーに乗り換えたりすれば、目立つに決まっています。古家がいきなりキンピカの豪邸に建て替えられたりすれば、きっと大金が手に入ったに違いないと勘繰られるでしょう。

 

 

 今年の年末ジャンボ宝くじは一等と前後賞を合わせて、10億円が当たるそうです。そんな大金をどなたかが、密やかに手にすることになります。10億円あればなぁとつい我が身に幸運の女神が微笑んでくださることを思い描いてしまいます。そこが宝くじの楽しみでもあります。そりゃあ当たればうれしいに決まっていますが、当たらなくても(当たる確率は極めて低いわけですが)、大晦日に当選発表があるまで、夢を見ることができます。それこそが宝くじの醍醐味なのです。

 

 

ひと時の夢

 

 

 宝くじ評論家のような専門家の方々が口をそろえておっしゃるには、宝くじは当たらなくても毎回、定期的に購入すること。年末ジャンボだけに一発勝負で大金を投入しても、なかなか当たらないとのことです。また、高額賞金が当たる時には、その前触れとしてちょくちょくと少額ながら当たりくじを引き当てるようになるそうです。なるほど、確かにうなずける話ですね。でもよくよく考えてみれば、そんなことは当たり前です。まず定期的に購入するというのは、その分、当選する確率が高くなることを意味します。統計学の常識です。一発勝負よりも何回も宝くじを購入した方が、当選する確率が上がるわけです。では前触れはどうでしょうか。

 

 

 高額当選の前触れというのは、本当にあるのでしょうか。これは宝くじのPR誌か何かに書かれていたことですが、当選者の話を総合すると、一等賞を引き当てた人は、その前から時々、少額ながら当選していて、そういう状態が続いたのちに、ついに高額当選を引き当てたというのです。これは果たして本当でしょうか。つまり、少しずつ当選の予兆を積み重ねるうちに、本命に当たるというのですが、これは多分、統計学にはない論理だと思います。

 

 

 こんなエピソードがあります。少しずつ高額当選に近づくというのに近い理屈ですが、もう少しのところで当然番号という惜しい外れだったという、ニアミスが続いたのちに、ドカンと当たると言うのです。でもこれもどうでしょうか。いくら惜しいところだったと言っても、外れは外れ以外の何でもありません。惜しかろうと何だろうと、当選番号を引き当てない限りは、すべて外れなのです。

 

 

 でも人間は欲深い生き物ですから、そんな”惜しい外れ”が続くと、もしかしたらと期待に胸を膨らませるものです。でもいいじゃないですか。年末ジャンボ、買いましょうよ。10億円が当たった夢をみるのも、また楽しいものです。少なくとも、師走の慌ただしさを少しだけ忘れることが出来るかもしれません。それで十分です。

 

 慌ただしい年末に備えて、リラックスタイムを設けてみては如何でしょうか。そんな時には、美味しいコーヒーでご自分なりのコーヒーブレークを演出してみましょう。コーヒー通を唸らせる、専門家が厳選するブレンドをご家庭で楽しむことも出来ます。コーヒーを飲んで、師走を乗り切りましょう。